真面目に生きる。
安心できるように、より良い人生を歩めるように―。
では、それは果たして幸せにつながるのだろうか―。

こんにちは!YOYOです!
今日から、このブログで新シリーズ「キリロムの住人達」をご紹介したいと思います。
キリロムには、カンボジア人だけでなく、日本人、インド人、フィリピン人、アメリカ人、イギリス人、オーストラリア人、ネパール人など、非常に多様な人種によってコミュニティが構成されています。つまりそれだけそこに住む人の魅力があるということですが、このシリーズでは、それぞれのインタビューを基に、なぜキリロムに来たのか、どういった暮らしをしているのか等を紐解き、皆さんにもキリロムに住んでいる気分を味わっていただこうという企画です。

左から、アクティビティ、レストラン、キッチンのスタッフです。
というわけで、今回の第1回は先日の投稿でも登場した、親子留学をされている井ノ口さんです!
井ノ口さんはこれまで、日本の芸能界でメイクアップアーティストとして20年のキャリアをお持ちで、今回は小学1年生と幼稚園のお子さんと一緒にキリロムにやってきました。

前述どおり、井ノ口さんはキリロムでアロマオイルを用いたマッサージを展開しており、日本でも中々体験できないひと時をお客様にお届けしております。
そんな子育ても仕事もアジアの山奥で励む井ノ口さんに今回は迫ってみたいと思います。
[目次]
1.キリロムに来られてどの位経ちましたか?
2.ここにいらっしゃる前に一番気になっていたことを教えてください!
3.井ノ口さんは子育ても仕事も両立されていますが、ズバリ日本とカンボジア(キリロム)の間で感じるギャップをおしえていただけますか。
5.現在の仕事環境は子育てがしやすい環境ですか。
6.キリロムに来ることを後押ししたこと
7.きてから一番ご自身やお子さんが変わったこと、成長したなと感じることはなんですか
8.最後にメッセージを一言お願いします。
今回のブログは、インタビュ―動画をご覧になりながら、お読みください。
以下、インタビューを踏まえて―。
井ノ口さんは、ご出身が長野で、キリロムの豊かな自然に故郷の面影を感じるとおっしゃいました。
井ノ口さんは、ご自身のお子さんには色んな人からいろんなことを学んでほしいと願っているそうですが、キリロムにいらっしゃってからは、僕が見ているだけでも本当に何十人ものスタッフからお子さんに声をかけれたりしています。
僕自身も2度の留学経験があるので、すごく共感したのですが、やはり留学することの良さは、異文化に触れる機会の多さであり、もはやそれが留学のすべてではないかと考えるほどです。
特にカンボジアの人々はすごく積極的にコミュニケーションを取ってくれるので、心配しなくても疲れるほど異文化に触れることができます。(笑)

そして、時間の流れの違い―。
むしろ、日本の生活の中で流れる時間というものが、本当に分刻み、あるいは秒刻みで、人によっては余裕ある時間を過ごすことが大変ということが多いですが、カンボジアはいい意味でも悪い意味でも時間の流れがゆっくりです。
というより、カンボジアの人たちからすれば、この時間の流れが常であり、当たり前なのですから、それを外から来た我々が不満を持っても、間違っているのは我々なのです。
これは、自分の人生に対してあまりにも肩の力が入ってしまう日本人の私たちに、何をそんなに必死なんだい?と問いかけるようでもあり、東南アジアなどでこそ感じることができる貴重な体験だと、僕は思っています。(日常に疲れを感じる人はそういう意味では本当のバケーションになるかもしれません。)

子育てとは―。
家庭によって、勉学に励み優秀な学歴を持って十分な給料を得られる人生につかせることを子育てという種類もあれば、子供の主体性を重んじてその子が信じる道を応援することが子育てだとする種類もあり、これ以外にももっと多様な子育てが世の中にはあるかと思います。
どんな道であれ、わが子を想っての決断ですから、子育てとは親の愛情そのもの、子供にうまく伝わらないことも多いですが、その子供もいつかは大人になって、同じようにそのまた子供に愛情をもって接することでしょう。
ただ、周りの人たちの流れに圧倒されるあまり、自分の子供も同じように勉強やスポーツを頑張らせないといけない、というプレッシャーにかられる保護者も日本は多いのでは、と井ノ口さんはご自身の体験からお話しされていました。
自分の子供が、本当に幸せな道を進むかどうかは子供が大人になってからしか分からないですし、果たして大人が考える幸せだけが子供の幸せにつながるのかはいつになってもわからないものです。
僕自身も、勉強に追われているのは僕自身だけだと感じていましたが、同じくらいあるいはそれ以上に親も心配しているのだ、と強く感じました。

僕が何度もブログに書いているように、どんなことも正解が一つだけとは限らないですし、僕は人生の岐路に立たされ、キリロムに来ることを選んだだけであり、そこで偶然井ノ口さんと会う縁があったというだけです。誰にとっても、キリロムに来ることが正解だといわれて来たわけではないでしょう。
そのため、あえてキリロムに来ることが子育てにあっているとは言いません。
ただ、キリロムで子育てをすべて完結してしまうのではなく、一時的な期間だけでも、キリロムに来て、違う価値観を育むことも、選択肢にあっていいのでは、と改めて感じました。
何に関しても、悩むことが人間のサガである、と感じるのであれば、それだけが人間の本質ではないと、キリロムの地で感じていただければなと、こうしてブログを綴っていこうとおもいます。
いかがでしたでしょうか。
今回は1話目にして、キリロムの本質に近づいた内容な気がしました。
こうして、僕以外の人から話を聞くことで、自分自身に投影して、気づくことがたくさんあり、むしろ僕自身がインタビューされている気分にもなりました。
これから始まる新シリーズですが、次はどんな人がキリロムを語るのか、是非ご期待いただければと思います。
日本はまさに受験シーズンで、間もなく本番を迎えられるご家庭も多いかと存じます。
キリロム工科大学のツイッターでは、そんな受験を希望される方へのメッセージや、KIT学生の日常を毎日投稿してます。
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